
「夏も近づく八十八夜 野にも山にも若葉が茂る」
歌でも有名な八十八夜は、今年は5月2日にあたります。
立春から数えて、もう八十八日目を迎えるとは早いですね。
八十八夜に摘んだお茶を飲むと長寿になるという言い伝えがあり、縁起物としても珍重されているようです。
この時期に手摘みした茶葉には、冬を乗り越えて蓄えられた栄養分が最も凝縮しているといいます。
特に、一番茶の旨味の元となっているテアニンという成分にはリラックス効果があると言われております。
緑茶には、体の余分な熱を冷ますはたらきもありますので、のぼせやすい方にもおすすめです。
だんだん蒸し暑くなってくる時期、新茶でほっと一息しませんか?

さて、この時期になると変りやすかった春の天気も安定し日差しも次第に強まってきます。
陽気もよくなり、血のめぐりも活発になる季節ではありますが、漢方ではそれと同時に、胃腸の働きが弱まる時期と考えられています。
春のごちそうキーワードは「自然の甘味」。
旬の野菜は自然の甘味の宝庫です。
サッパリ味を基本に、旬の野菜の持つ甘味でエネルギーを生み出す胃や腸を元気にしてあげましょう♪
《 春キャベツ 》
【五味】甘
【五性】平
【帰経】肝・胃
原産はヨーロッパの地中海、大西洋の沿岸と言われています。
古代では野菜より薬草として用いられ、胃腸の働きを助ける健康食として食されていました。
有効成分のビタミンU(キャベジン)は有名。
胃もたれ、胃痛、胸やけや、消化器系の潰瘍の予防に効果的です。
春キャベツは丸い形で巻きがゆるいのが特徴です。
葉がみずみずしく柔らかいのでサラダなど生で頂くのにむいています。
ビタミンUは水溶性なので、葉を洗ってから切るようにし、生のままかスープにして食べるのが良いでしょう。
~~ ストレスからくる食欲不振に ~~
《 春キャベツのスープ 》
材料 (2人分)
春キャベツ・・・100g
お好みで
(たまねぎ・人参・えのき・ベーコン)
水・・・・・・・・・・・400cc
コンソメ・・・・・・・・・・1個
塩こしょう・・・・・・・・・・・適量
酒・・・・・・・・・・・小さじ1
1.鍋に分量の水、ざく切りしたキャベツを入れ、火にかける。
2.沸騰したら調味料を加え、弱火にしてキャベツが柔らかくなるまで煮込む。
3.塩で味を調える。
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